毎日のヘアケアに気をつかっているのに、髪のパサつきや広がりが気になる…そんな悩みを抱える人は少なくありません。
実はその原因のひとつが、何気なく使っている「シャンプー」かもしれません。洗浄力の強いシャンプーは、髪に必要なうるおいや油分まで落としてしまうことも。だからこそ、髪をいたわるには「やさしく洗う」ことが大切。
この記事では、ダメージが気になる髪に合ったシャンプーの選び方を、やさしい洗い心地という視点から紹介します。
髪がダメージを受ける主な原因とは
髪のダメージにはさまざまな原因があります。たとえば、ドライヤーやヘアアイロンの熱、紫外線による日焼け、ブラッシングの摩擦など、日常生活の中にも髪を傷める要因は潜んでいます。
また、カラーリングやパーマといったケミカル処理も、キューティクルを開かせたり、髪内部の成分を流出させたりするため、蓄積するとダメージが進行しやすくなります。さらに見落としがちなのが、シャンプーの影響。
洗浄力の強いシャンプーは、髪にとって必要なうるおいや油分までも取り除いてしまい、乾燥やパサつきを引き起こす原因になります。毎日の洗髪こそ、髪へのやさしさが求められるのです。
ダメージケアには「やさしく洗う」ことが重要な理由
傷んだ髪は、キューティクルがはがれやすく、外部刺激にとても敏感な状態です。そんな髪に強い洗浄成分のシャンプーを使うと、必要以上に水分や油分が奪われてしまい、乾燥や切れ毛などのトラブルがさらに悪化する恐れがあります。
また、ゴシゴシと力を入れて洗うことも摩擦ダメージにつながります。だからこそ、ダメージケアの基本は「やさしく洗う」こと。刺激を抑えた洗浄成分で、髪と頭皮を穏やかに洗い上げることで、うるおいを保ちつつ、健やかな状態へと導くことができます。毎日のシャンプーを見直すことが、髪の修復に近づく第一歩なのです。
やさしく洗えるシャンプーの選び方
ダメージを受けた髪には、できるだけ刺激を与えずに洗えるシャンプーを選ぶことが大切です。まず注目したいのが「洗浄成分」。シャンプーの洗い心地や髪へのやさしさは、この成分によって大きく左右されます。なかでもアミノ酸系やベタイン系の洗浄成分は、低刺激で必要なうるおいを守りながらやさしく汚れを落とせるため、敏感な髪にも向いています。成分表示で「ココイルグルタミン酸Na」「ラウロイルメチルアラニンNa」「コカミドプロピルベタイン」などが使われているものを目安にするとよいでしょう。
次に気になるのが、ノンシリコンかシリコン入りかという点です。ノンシリコンシャンプーは髪本来の質感を引き出せる反面、ダメージが進行している髪には軋みを感じやすいことも。一方で、シリコン入りシャンプーは髪の表面をコーティングしてくれるため、手触りをなめらかに保ちやすいメリットがあります。どちらが良いかは髪の状態や好みによるため、実際に使い心地を確かめながら選ぶのがおすすめです。
また、香りやテクスチャーもシャンプー選びの大切なポイント。毎日使うものだからこそ、リラックスできる香りや心地よい泡立ちを選ぶことで、バスタイムが癒しのひとときになります。「やさしく洗う」という目的を軸にしつつ、自分に合った香りや使い心地も大切にして選びましょう。
シャンプー時に気をつけたい洗い方の工夫
シャンプーは「何を使うか」だけでなく、「どう洗うか」も同じくらい重要です。まず意識したいのは、シャンプー前の予洗い。ぬるま湯で1〜2分しっかりすすぐことで、髪や頭皮のほこりや汗などの汚れの7〜8割は落とせると言われています。そのうえでシャンプーを適量とり、よく泡立ててから髪につけるようにしましょう。
洗うときは爪を立てず、指の腹でやさしく頭皮をマッサージするように洗います。髪は泡で包む程度でOK。ゴシゴシこするのは、摩擦によるダメージのもとです。すすぎも念入りに行い、洗い残しを防ぐことが大切です。とくに耳の後ろやうなじは泡が残りやすいため注意しましょう。
毎日の何気ない洗い方を少し見直すだけでも、髪の負担はぐっと軽減できます。
まとめ
ダメージを受けた髪にとって、「やさしく洗うこと」は基本であり、もっとも効果的なケアのひとつです。洗浄成分に注目してシャンプーを選び、日々の洗い方にも気をつけることで、髪のコンディションは着実に変わっていきます。
高価なヘアケア製品を使う前に、まずはシャンプーを見直してみる。それが、美しい髪への第一歩になるかもしれません。自分の髪をいたわる習慣、今日から始めてみませんか？
